2007年07月02日

★推薦図書・日本人よ!

★日本人よ! イビチャ・オシム (著), 長束 恭行 (翻訳)

普段サッカー以外でも新刊を買うことはめったにないですが、立ち読みしていたら非常に感銘を受けて、もう続きを読みたいと思ってしまったので買いました。

先日も語りましたが日本人はどうして日本サッカーを語るときに長所を言えないのだろうと思うことがありますが、オシムは外国人としての視点からまず日本人全体の長所を挙げ、そこから日本人が目指すものを考えて述べていくことに成功しています。このことはサッカーファン以外の日本人にも大きく勇気となることでしょう。

また、日本人がサッカーを語る際に陥り易い誤解についても柔軟に語っており、核心を突いていますがとげのない語り口なので頷ける内容です。例えば海外、ヨーロッパがレベルが高いとしながらも単純に海外移籍すればいいのではないとか、海外では貧しい環境があったからこそ伸びた例があるとしながらも日本人でも出来ることがある、と言うのはさすがの彗眼だと思いますね。


本当これを日本のサッカーファンが全員読めばそれだけで日本のサッカーレベルは急上昇しますよ。

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2007年05月18日

推薦図書・GIANT KILLING

★GIANT KILLING(綱本将也・ツジトモ著 週刊モーニング刊)

U-31で新境地を切り開いた綱本氏の新作。主人公は監督で、故郷の弱小クラブを再建するために舞い戻り、手腕を振るうストーリーです。

個人的にはサッカーとは「戦術」を理解すると格段に面白さが広がると思っているのですが、それはサッカーを見始めたばかりの人にはわかりにくいものであると思います。それを見応えある展開で伝え、サッカーの面白さを広げようとする作者の心意気に拍手ですね。

前作U-31では屈折した元ヒーローの再生を描いていますが今回もクラブ、街の再生を描くだけ、前作ほどでないにしろ心温まる演出がそこはかと散りばめられています。

mixiレビューでは5月18日現在66人が採点して平均4.80点と言う素晴らしい評価を得ている漫画。お薦めです。
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2006年07月30日

推薦図書・ファンタジスタ

★ファンタジスタ(草場道輝著 小学館刊)

タイトルは「ファンタジスタ」で、その名前のとおりファンタジスタの少年が主人公の漫画ですが実際の戦術に対する記述もふんだんにあり、非常に理論的、現実性に即した漫画だと言えます。そう言う意味でサッカーファンなら楽しめる漫画です。

そして登場人物の中には、明らかに実在の人物がモデルと言うものも。ちょっと書くとユース-五輪日本代表監督が「空飛ぶオランダ人」らしく見えたり南米の名物ゴールキーパーがモデルと思わしきキーパーが出てきたりなど。そのあたりでも楽しめます。

あと自分が感銘を受けたのが、外国人選手の名前のつけ方が非常に丁寧なこと。多くのサッカー漫画の場合外国人選手の名前は受け狙いか安易なものが多く見られますが、聞いた事のない名前でも実在しそうだし、強そうだと思わせる名前がずらり並んでいます。

もちろん王道の少年漫画としてのストーリーもしっかり成り立っており、非常に完成度の高い漫画です。

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2005年12月29日

推薦図書・世界のサッカーエンブレム 完全解読ブック

★世界のサッカーエンブレム 完全解読ブック(斉藤健仁、野辺優子著・篏佝納甸ゥ)

その名のとおりヨーロッパ・日本のクラブチームと世界の代表チームのエンブレムの解説をしている1冊。読むことによってそのエンブレムの意味だけでなく、クラブの歴史、地域的・宗教的な背景までわかってしまうためになる本です。図らずしてヨーロッパリーグに詳しくなれますよ。


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2005年11月11日

推薦図書・勝利の方程式 サッカーの戦術

★勝利の方程式 サッカーの戦術(松木安太郎監修・新星出版社刊)

書いている人にびっくりしますが(笑)、彼の普段の解説からは驚くほど理知的に書かれた一冊。サッカーの戦術において過去からの戦術の変遷やW杯での実際のプレーなども交えながら実践的に書かれており、やべっちFCの「巧」のコーナーが好きな方なら必ず楽しめる一冊です。読んだ後は気持ちよく頭を使えて満足。


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2005年10月15日

推薦図書・魂の叫び J2聖戦記

★魂の叫び J2聖戦記(金子達仁 戸塚啓/中西哲生著・幻冬舎刊)

98-99年の川崎フロンターレを中西選手のサイトの日記、98年のアビスパ福岡との入れ替え戦などのルポルタージュを中心に、Jリーグに導入された入れ替え制がどんなドラマを生み出したかを綴った一冊。そのドラマに熱くなれます。昇格・降格は常にいろんな意味での感動を生み出しますがサッカーがそんな感動を生み出すスポーツであることが実感できる一冊。


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2005年09月22日

推薦図書・ジョカトーレ 中田英寿新世紀へ

★ジョカトーレ 中田英寿新世紀へ(小松成美著 文藝春秋刊)

数ある中田関連本でも、アトランタ五輪からローマ移籍までのヒデの動きを簡潔にルポルタージュとしてまとめ、そこに簡潔に筆者のヒデに対する思いを綴った一冊。強い思い入れはないですが、その分さらりと読めます。Jリーグ時代のヒデの記述があるのも貴重か。


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2005年08月16日

推薦図書・激突

★激突(ホセ・ルイス・チラベルト著 ワニブックス刊)

 02年W杯を前にパラグアイの伝説的GK、チラベルトが書いた自伝。熱いです。そして、彼の人格者ぶりがよくわかる一冊。彼の人生観は一般の人にも大きな助けとなるでしょう。加えて親日家と言うことも嬉しい。実現はなりませんでしたが、現役生活の最後を日本で迎えたいとも書いています。日本人のチラベルトファンにはたまらない一冊。


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推薦図書・バルサとレアル スペインサッカー物語

★バルサとレアル スペインサッカー物語 (フィル・ボール著 近藤隆文訳 日本放送出版協会刊)

 スペインサッカー、とりわけバルセロナとレアル・マドリードを中心に取り上げてその地域性、政治性、歴史について語る1冊。サッカーファンなら、バルセロナが中央政府・マドリードから受けた弾圧により中央に敵愾心を持ち、それゆえにルイス・フィーゴのレアル・マドリードへの移籍は許しがたいものであったことはご存知だと思いますがそんなスペインサッカーの歴史を多角的な資料とともに解読できます。センテンスには有名な選手の名前もちらほらと。


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推薦図書・ボクらが起こしたFの奇跡-横浜FC誕生秘話

★ボクらが起こしたFの奇跡-横浜FC誕生秘話 (辻野臣保著 小学館刊)

 横浜フリューゲルスの消滅からその後のクラブ、横浜FCを創立するまでにいたって中心で運動をしてきた著者のノンフィクション。愛するクラブが突然消滅を言い渡され、それに対して活動を続けて行く人々達の姿に心打たれます。トップページから胸にジーンと来る文句が載っていて、この内容を信じて読んでみたら正解でしたよ。


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推薦図書・新・サッカーへの招待

★新・サッカーへの招待 (大住良之著 岩波新書)

 書かれたのが98年3月とちょっと古いですが、サッカーを全く分からない人でもその魅力がわかりそうなくらい丁寧にサッカーの魅力について書いた1冊。戦術面においても世界のサッカーにおいても記述が細かくわかりやすく、サッカーについてちょっと詳しい人でも新たな発見が出来そうな1冊です。


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推薦図書・Jリーグ崩壊

★Jリーグ崩壊(工藤健策著 総合法令刊)

 小説なんですけど、これは逆推薦と言うことで紹介。95年現在でその次の年の96年にJリーグが破綻を迎える様子を描いているのですが、その破綻を導く事件・出来事が「ヴィルディ川崎東京移転問題」以外どう考えても起きることのないことばかり。新装版にて作者は98年のフリューゲルス消滅を挙げて警鐘を鳴らしているつもりでしょうけど、確かに存続危機が叫ばれるクラブこそあれど今の痛みを知り、地に足のついた経営をしているJリーグを知っている身とすれば、現在こそジーコ問題で非難されている川淵氏ではありますがこれまでの功績を考えると擁護したくなるまでになりますよ。とにかくも、この小説で予想された出来事がことごとく外れていることに安心できる小説なので、一読の価値はあります。しかし、"U-31"を読んだ後だと、同じ架空のJリーグクラブを作っているのにそのネーミングセンスには苦笑してしまいます。まあそれもある意味見る価値があるということで。


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推薦図書・U-31

★U-31(週刊モーニング刊)全2巻

 1996年アトランタ五輪の「マイアミの奇跡」で大活躍したものの、その後世間にも忘れ去られ、しまいには所属チームを戦力外通告された27歳のあるプレイヤーが再び代表入りし活躍する事を目指すストーリーです。絵のタッチが非常に細かく登場人物の葛藤・苦悩・そして喜びなどがはっきりと現れていて、そこから生まれるドラマには惹き込まれます。

 そしてもう一つの特徴が、02年W杯を始まりとして日本サッカーの現実と連動して物語が進んでいくことです。主人公・河野敦彦こそ架空の人物(前園と城を足して2で割ったような感じです)ですが登場する団体・人物名は明らかに実在のものと酷似しています。まず主人公が解雇されたクラブが「東京ヴィクトリー」、戻ってきた古巣が「ジェムユナイテッド市原」、新しく日本代表監督に就任したのは「ジード」と言うくらいですから。その他にも現実を意識したパロディみたいな名前が続出し、絵のシリアスさに対してその元ネタを見つけて笑うのも一興。しかし劇中の「ジェム市原×京都パーラメント」戦では現実に基づいて両チームがどういう戦術をとるかを細かく分析、展開しており、戦術に造詣の深いサッカーファンも満足できる作品です。

 最早サッカーファン以外の人にこそ読んで欲しい素晴らしい作品なんですが、2巻で事実上打ち切りで終わってしまったのが悲しいなあ…

 05年8月追記…サッカー専門新聞「エル・ゴラッソ」で小説版の連載が始まったとのことです。



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推薦図書・ORANGE

★ORANGE(能田達規著・週刊少年チャンピオン刊)全13巻
作者公式サイト

 日本のプロサッカーリーグ「Fリーグ」2部の弱小チーム「南予オレンジ」の奮闘記を描くストーリー。2年連続最下位の成績を主因とする観客数の低迷、資金繰りの悪化など最悪の条件でシーズンを迎えます。そこにスペインからやって来た謎の天才少年ストライカー・若松ムサシとFリーグ最強チーム・東京シュバルツから移籍してきた青島コジローの加入によりチーム状況が少し上向いたかと思いきややはりチーム成績は低迷したまま、そこに南予市長から言い渡された言葉は「今シーズン中に1部リーグに昇格できなければチーム解散」、そこから奇跡の復活劇が始まります。

 実際のサッカーの試合の様子も非常にリアルに描いていますし(Fリーグは秋春制を採用しているのですが、2月の松本(長野県)や出雲(島根県)での雪が積もるピッチでの試合も丁寧に再現しています。)クラブチームを取り巻く環境を巡るドラマも非常に熱いです。そして何より、読むに連れてサッカーにおけるサポーターの重要性と言うものを実感できるように描いていて、これは全てのサッカーのサポーターをやっている人に読んで欲しい作品ですね。Jリーグファンには嬉しい小ネタも満載です。


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